2016年6月24日,イギリスでEU離脱についての国民投票が行われ,世間一般の専門家はイギリスのEU残留を予想していましたが投票結果は逆となり,それまで急激に上昇していたイギリスポンドの急落がありました。その後もメイ首相が辞任し首相が交代するなど不安定な政治情勢を反映して,不安定なポンド円相場が続きました。
また,2016年11月9日,アメリカ大統領選挙が行われ,多数の事情通がヒラリークリントンの勝利を予想していましたがトランプが当選し,この際には急激なドル安,その後のドル高が生じるなど,不安定なドル円相場となりました。
2020年3月には新型コロナウィルスや原油価格の暴落で数日前には史上最高額をつけていたダウ平均株価は暴落,これとともに10円以上の円高・ドル安が数日で進行し,ドルを買っていた方が多大な損失を被ることになりました。
この他,2021年3月にはそれまで上昇基調で日本の投資家でも買い持ちが多かったトルコリラがエルドアン大統領の中央銀行総裁人事介入により一夜で週明け15%の急落しました。
2023年後半には円安が恒常的に進行し,薄商いの時間帯を狙った日銀によるドル売り円買い介入を経て尚,1ドル160円にまで達しています。
2024年後半にはこれまで円安基調が続いていたところ,アメリカの利下げ・日銀の利上げが意識され,急激に円高への巻き戻しが進行し,ひと月に10円以上の相場変動が生じています。
このように,為替相場は予測困難な暴落・暴騰を不定期にくり返しており,こうした急激な相場環境を起因として,FX(外国為替証拠金取引)により多額の借金を抱えてしまう方が多くなっています。
FXはレバレッジといって投資資金の数十倍(海外FX業者の場合数百倍)の金額の投資をすることができ,リターンも大きいですが,損失も大きくなる取引です。余剰資金であれば資金がなくなるだけで済みますが,手持ちの資金を失った後,負けた分を借金して勝負を続けてしまう方がおり,そうした方がさらに勝負を続け,多額の損金を抱えてしまった場合,借金が返済困難となってしまいます。
過去にスイスフランショックといわれた相場変動の際は,ロスカットすら発動せず,一部の証券会社からマイナス分の証拠金を請求された方もいます。2021年3月のトルコリラ・エルドアンショックでも週明けのリラ相場の窓開けによりロスカットが間に合わず,同様の状況が生じました。
この他,クレジットカードでFX取引の証拠金を捻出し勝負をした結果,多額の損失を出し,返しきれない多額の借金を抱えてしまう方もいます。海外のFX業者(XM,GEMFOREXなど)の高率のレバレッジ取引に手を出してしまい手痛い失敗した方も珍しくありません。
池袋東口法律事務所ではこうしたFX投資による証券会社からのマイナス証拠金の請求や借金をしてFX投資をしてしまった問題のご相談を弁護士がお受けしています。
すでに生じた損失を悔やんでも仕方がありません。前向きに今後のことを考えるしかありません。
FXのために借金をしてしまって返済が困難なのであれば,弁護士に相談してください。
お持ちの資産の状況にもよりますが,FXの借金は,弁護士に借金の整理(自己破産・個人再生)を依頼すれば解決できます。
借金を少しでも減らせればという方は,利息をカットする方法として任意整理があります。
借金が多額で,とても返せないという方も,あきらめる必要はありません。
裁判書に自己破産を申立て,免責を受ければ,借金の全額について,返済義務がなくなります。
しかし,自己破産については一つ問題があります。
FXは本来は投資であり資産運用の側面もありますが,レバレッジが高くなるに従いギャンブル性が高くなってきます。特に,海外のFX業者を利用している場合,高率のレバレッジになりますから実態は丁か半かのバクチとかわらないでしょう。
自己破産をすればかならず借金がなくなるわけではなく,ギャンブルに浪費をしていると判断された場合,免責不許可(破産をしても借金がなくならない)となる場合があります。FXの具体的な状況によっては,自己破産をしても免責不許可になり解決にならないことがあります。
ですから,あなたのFXの状況で自己破産による解決ができるかどうか,自己破産による免責(借金を返さないでもよくなること)に詳しい弁護士に相談する必要があります。
自己破産の経験豊富な弁護士であれば,自己破産をして免責が得られそうかどうか,見込みを判断できます。それだけでなく,免責を得るためにこれから何をすればよいか,説明を受けられるはずです。
FXの取引状況がとても投機的で借金の金額が多く自己破産で免責を得ることが難しい場合でも,個人再生をするという手があります。
個人再生には免責不許可制度がありませんので,一定の支払い能力等の条件を満たせば,借金を大幅に減額することができます(例えば借金の8割カット)。
このように,FXの借金の解決には,自己破産がよい場合もありますし,個人再生を選択すべき場合も多くあります。
ですから,FXによる借金問題は,自己破産だけでなく個人再生の経験も豊富な弁護士にご相談になって下さい。
経験豊富な弁護士は,あなたの状況を確認し,FXの状況やあなたの事情をうかがいながら,様々な解決方法の中から,一番良い方法を教えてくれるでしょう。
東京都豊島区の池袋東口法律事務所では,例えばFXで数千万円の負債となってしまったケースなど,FXによる借金の相談を多く受けております。
そして,数多くのFXが原因の自己破産や個人再生を扱っており,池袋東口法律事務所の弁護士は,自己破産・個人再生申立の経験がいずれも豊富です。
過去の例でいえば,FXの借金の整理のために自己破産をした方も,個人再生をした方も,皆さん今は立派に再出発をしておられます。もともとFXでなくともお金を稼ぐことはできるのです。今はご不安も多いでしょうが,まずは弁護士に相談してみて下さい。
きっと再スタートの道筋が見えてきます。
過去の相談者の方の状況を見ますと,FXによる借金の問題は,ロスカットを繰り返し証拠金を失い,借金だけが残り,すべての勝負が終わった段階でご相談いただくことがほとんどです。最後まで勝負を続けてしまう心理が働くのですね。本当はすべて失う前にご相談いただきたいものですが,取り返そうと思い頑張ってしまったのは仕方ありません。すべて失ってしまってからでも,あなたに家庭があり,仕事があり,健康があり,命があり,その後の人生が続く以上,遅いということはないのです。いつでも東京池袋の弁護士にご相談ください。
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