過去の自己破産事例
オリオン法律事務所の所属弁護士の過去の自己破産の申立事例から,典型的・特徴的なケースをピックアップして記載します。
いずれのケースでも自己破産により借金の免責を達成しています。現状が苦しいならば,あなたも自己破産による借金の整理をご検討ください。
CASE1 生活苦による自己破産
生活苦は今も昔も最も多い自己破産の典型例
日本の不況は30年続いており,生活に余裕のある方は決して多くありません。収入の減少や失業の際に銀行のローンや消費者金融から借金をして,返せなくなってしまったケースです。
生活苦による自己破産の特徴
生活に困って借金をした方ですので,資産をお持ちの方は少ないです。また,生活費のための借金は免責不許可事由にはあたりませんので,自己破産の方式は同時廃止となるケースが大半です。
生活苦による自己破産の申立実績
- 負債状況:5社から約791万円 借入原因:引越費用,交際費,生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:5社から約165万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:9社から約543万円 借入原因:帰省費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約206万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:6社から約642万円 借入原因:生活費,買物
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約800万円 借入原因:生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:6社から約300万円 借入原因:買物,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:6社から約424万円 借入原因:震災関係者への支援費,生活費,親族への援助
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約240万円 借入原因:家電購入,医療費,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約380万円 借入原因:引越費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:9社から約206万円 借入原因:医療費,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:4社から約242万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約363万円 借入原因:生活費,引越費用
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:9社から約754万円 借入原因:引越費用,高額な養育費の支払,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:8社から約560万円 借入原因:交際相手への援助,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:3社から約98万円 借入原因:引越費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:6社から約340万円 借入原因:買物,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:2社から約239万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:1社から約209万円 借入原因:引越費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約440万円 借入原因:学費,引越費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:4社から約162万円 借入原因:引越費用,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:9社から約467万円 借入原因:生活費,医療費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:2社から約218万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:2社から約218万円 借入原因:生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:8社から約395万円 借入原因:生活費,医療費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:4社から約253万円 借入原因:生活費,医療費
→ 同時廃止 免責許可決定
CASE2 奨学金で自己破産
日本の奨学金は金利の安いただのローン
世界,例えば欧州で奨学金と言えば給付型が通常ですし,大学の学費が無料の国もあります。しかし,日本は近時少しの変化があるものの,基本的には教育費は家庭で賄うものという考えの国です。
そうした中,学費や塾代の教育費は高騰を続け,家庭の収入からは負担できない方が珍しくありません。後日,収入が確保できれば返済ができますが,返済ができない場合は,自己破産が抜本的な解決となる場合があります。
奨学金による自己破産の特徴
奨学金の借主が親のケースと,学生本人のケース,学生本人が借りて親や親族が保証しているケースがあり,それぞれの場合ごとに整理の方法を検討する必要があります。
学費が高額であることから,負債総額が時に数百万の後半から数千万単位まで膨らんでいるケースが散見されます。
社会人となって数年の方であれば資産をお持ちの方は少なく,また,学費のための借金は免責不許可事由にはあたりませんので,負債が高額であっても特段の問題がなければ,自己破産の方式は同時廃止となるケースが多くあります。
奨学金による自己破産の申立実績
- 負債状況:5社から約1918万円 借入原因:奨学金,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約547万円 借入原因:奨学金,旅費,買物
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約547万円 借入原因:奨学金,旅費,買物
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:1社から約220万円 借入原因:学費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:4社から約622万円 借入原因:買物,学費,高額の食費,帰省費用
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約312万円 借入原因:学費,飲食,生活費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約476万円 借入原因:生活費,教育費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:9社から約2013万円 借入原因:学費,飲食
→ 少額管財 免責許可決定
CASE3 任意整理の失敗からの自己破産
長期の任意整理で事情変化が生じ返せなくなるケース
任意整理で借金の整理を行う場合,3年〜5年の分割払いとすることが多いです。毎月の返済が少額となり,当初は返していくことができても,途中,収入が減少したり支出が増えることで,返済ができなくなってしまうことがあります。この場合,再度の任意整理を行うことができる場合もありますが,多くの場合,改めて自己破産を行うことが必要となります。
任意整理の失敗による自己破産の特徴
任意整理の失敗による自己破産は,過去の任意整理の内容や返済の経緯により,破産手続上,いくつかの問題を生じてしまっているケースが多く,自己破産はできますが,若干手続が難航します。
以前はそうでもなかったのですが,特に近時の東京地裁はこの点を意識していますので,任意整理の失敗の場合の自己破産の方式は少額管財となるケースが多いでしょう(経験豊富な弁護士が適切な説明を行うことで同時廃止とできるケースもあります)。
なお,任意整理を行った法律事務所で自己破産申立を行わなければならないということはなく,法律事務所を切り替えることは可能ですから,他所で任意整理を行った方もオリオンまでご相談ください。
任意整理の失敗による自己破産の申立実績
- 負債状況:8社から約594万円 借入原因:教育費,生活費,他事務所での任意整理の失敗
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約879万円 借入原因:交際費,他事務所での任意整理の失敗
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:5社から約200万円 借入原因:引越費用,生活費,他事務所での任意整理の失敗
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:6社から約237万円 借入原因:生活費,他事務所での任意整理の失敗
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約120万円 借入原因:生活費,他事務所での任意整理の失敗
→ 同時廃止 免責許可決定
CASE4 住宅ローンの残債の自己破産
住宅ローンが返せず家が処分され借金だけ残ったケース
住宅ローンは住宅が担保のローンですが,高額・長期なローンであり,途中で返済ができなくなることもあるでしょう。そうした時,家を売って住宅ローンを完済できれば,借金は残りません。
しかし,住宅が値下がりしており高く売れなかった場合,借金だけが残ることになります。アメリカではこのような場合残ローンは免除されるようですが,日本ではどこの銀行もそのような仕組みを取っていませんので,家もないのにローンだけ返していくことになります。しかも,ローンを滞納していますから原則一括払です。
こうした時にお勧めの方法は,残ローンの自己破産による解決です。もう家も残っていませんので,自己破産をしても取られる不動産もないですから,ほとんどの場合,一刻も早く自己破産をすべき状況であるといえます。
住宅ローンの残債の自己破産の特徴
他に資産や調査をすべき事情がなければ,負債総額が大きくとも,同時廃止が見込まれます。
住宅ローンの残債の自己破産の申立実績
- 負債状況:3社から約816万円 借入原因:医療費,住宅競売後の住宅ローン残債
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:1社から約2148万円 借入原因:住宅売却後の住宅ローン保証債務残債
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:1社から約1170万円 借入原因:住宅売却後の住宅ローン保証債務残債
→ 少額管財 免責許可決定
CASE5 おまとめローンの失敗で自己破産
おまとめローンで借金を整理後に借金が膨らんだケース
複数の借金を一本化して返済を楽にする金融商品に「おまとめローン」がありますが,結局は借金の借換えであり,多くのケースでは完済した業者から再度借りてしまって,全然借金がまとまってもいないし減ってもいないといった状況に陥る方がみられます。
こうした場合,債務の整理の方法としては自己破産をした方がよいケースが多いです。
おまとめローンの失敗での自己破産の特徴
借金をまとめる過程で借金が膨らんでしまっているケースが多いです。また,借金をまとめた際に完済した業者に過払金がないかや,過去に債権者間で不公平な返済がないかなど,多少の調査事項が加わりますので,他に問題がないケースでも,少額管財となる可能性が若干高くなるといえます。
おまとめローンの失敗での自己破産の申立実績
- 負債状況:11社から約809万円 借入原因:生活費,医療費,不動産改修費,おまとめローンの失敗
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:15社から約963万円 借入原因:自動車購入,医療費,競馬,おまとめローンの失敗
→ 少額管財 免責許可決定
CASE6 個人事業の借金による自己破産
自営業がうまくいかず借金が返せなくなった
事業にはリスクがつきもので,世間では3年続く事業は1割もないといった話もあります。
商売はチャレンジで,上手くいかない場合があることは仕方がないことです。
事業を継続しない場合は,事業資金の借入は自己破産により解決するのが適切です。
事業資金の自己破産の特徴
1人親方やフリーランスで会社員とかわらないような働き方の場合は同時廃止となる可能性もなくはありません。しかし,多数の取引先との売掛金・買掛金,高額な什器備品,事業所の賃貸,従業員の雇用などがある場合は少額管財となります。事業の失敗はやむを得ないことですから,当然,免責不許可事由にはあたりません。
個人事業の失敗による自己破産の申立実績
- 負債状況:10社から約772万円 借入原因:学費,事業資金,生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約830万円 借入原因:事業資金,生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約1630万円 借入原因:事業資金,生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:2社から約1160万円 借入原因:夫の事業資金の保証
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:8社から約1551万円 借入原因:事業資金
→ 少額管財 免責許可決定
CASE7 浪費による自己破産
競馬や競輪などのギャンブルや高額な買物で借金し返せなくなった
川崎にも公営ギャンブルの競馬,競輪がありますし,他にも世の中様々な投資や賭け事があります。パチスロ・競艇・オートレース,株式投資,先物,FX,仮想通貨,バカラ賭博,オンラインカジノ…合法なもので,自身がリスクが取れる範囲でやるにはなんの問題もありませんが,取引を借金で行ってしまいますと,上手くいかない場合には債務整理をするしかないということになります。
また,借金の審査が通ったからと言ってあまりに高額な割賦払いを行ってしまうと返せなくなってしまうことがあり,自己破産の検討が必要です。
※ 浪費が多額の場合は個人再生を選択すべきケースもあります。
浪費による自己破産の特徴
例えば,株式購入は投資であって責められるべきものではないといった理解も成り立つところですが,例えばレバレッジを利かせた株式投資は丁半博打に近いものと理解されてもおかしくはありません。そうすると,破産法上は浪費の扱いとなってしまいます。その他ギャンブルも借金で行う場合には免責不許可事由にあたるのが通常です。したがって,自己破産の方式は少額管財となることが多いですが,最後にやってから時間が経っていたり軽微な場合は同時廃止もあり得ます。
浪費による自己破産の申立実績
- 負債状況:11社から約1573万円 借入原因:奨学金,生活費,旅行代,ゲーム課金,買物,FX
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:9社から約710万円 借入原因:生活費,医療費,ゲーム課金
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:8社から約1023万円 借入原因:事業資金,競馬・競艇,生活費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約464万円 借入原因:高額の食費,医療費,生活費,旅費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約276万円 借入原因:帰省費用,パチンコ,学費
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約323万円 借入原因:生活費,競馬
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:6社から約575万円 借入原因:飲食代,競艇
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:10社から約481万円 借入原因:生活費,引越費用,パチンコ
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約658万円 借入原因:FX
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:7社から約388万円 借入原因:生活費,パチンコ
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:7社から約438万円 借入原因:飲食,風俗,エステ
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:9社から約615万円 借入原因:ペットの医療費,競馬,FX
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:5社から約406万円 借入原因:過大な飲食
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:6社から約566万円 借入原因:奨学金,生活費,パチンコ
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:5社から約485万円 借入原因:パチンコ,競馬,麻雀
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:6社から約545万円 借入原因:生活費,パチンコ,換金
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:8社から約164万円 借入原因:買物
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:8社から約720万円 借入原因:転居費用,自動車購入,飲食代
→ 少額管財 免責許可決定
- 負債状況:9社から約1388万円 借入原因:生活費,医療費,高級時計購入
→ 少額管財 免責許可決定
CASE8 病などでの自己破産
躁状態でよくわからず借金をしてしまった
うつ病の症状で「躁」の状態になってしまい,高額な買物をたくさんしたり,沢山食べ物をたべたりしてしまう方がおられます。
借金をしてしまっている場合,医師の意見を聞きながら,自己破産により解決する方法があります。
病などでの自己破産の特徴
病気の症状が原因の借金ですから,浪費があったとしても,ある意味ではまったく自己責任ではありません。医師の診断書を添付するなどして説明をすれば裁判所や管財人も理解を示すことが多いです。浪費の金額が多少高額でも同時廃止にできるケースが多いように思います。
病などでの自己破産の申立実績
- 負債状況:3社から約36万円 借入原因:精神錯乱による出費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:8社から約565万円 借入原因:精神障害に伴う浪費
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:3社から約107万円 借入原因:発達障害が影響した支出
→ 同時廃止 免責許可決定
CASE9 詐欺被害による借金の自己破産
だまされて借金だけが残ったケース
オリオン法律事務所は川崎や池袋,渋谷,横浜など都市の繁華街にありますため,旧来からキャッチセールスや投資詐欺,デート商法に引っかかってしまった方のご相談を多くお受けしています。多くのケースでは比較的若い方が消費者金融を作らされて現金を借り,現金をそのまま相手に渡してしまって,相手がそのうち音信不通となる等して,残るのは借金だけです。
こうしたケースでは相手に損害賠償請求をすることが可能ですが,相手は逃げていたりお金がなかったりして,回収が困難な場合がほとんどです。こうした場合,残った借金を自己破産により解決する方法があります。
詐欺被害の自己破産の特徴
だまされたのが原因の借金ですから,借りた方も被害者です。ただ,お金を渡した経緯について調査が必要となりますし,犯人に損害賠償を請求できないかも調査の必要があります。そうした点について申立弁護士が調査を終えていれば同時廃止になる余地があります。ただ,一般的には少額管財になるケースの方が多いでしょう。オリオンでは詐欺被害による負債総額1000万円超の破産事件で同時廃止とした例もございます。裁判官にも理解を示していただけた事案です。
詐欺被害の自己破産の申立実績
- 負債状況:12社から約1027万円 借入原因:詐欺被害
→ 同時廃止 免責許可決定
- 負債状況:6社から約417万円 借入原因:医療費,デート商法被害
→ 同時廃止 免責許可決定
自己破産の様々なご相談はオリオン川崎へ
この他にも様々な自己破産申立の実績がございますので,ご自身の状況について疑問・質問などおありの方はオリオン川崎の弁護士までお気軽にご相談ください。
オリオン川崎は,弁護士の確かな知見と仕事の姿勢で,皆様に安心をお届けします。
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